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ホール落語

こんにちは。デルフォニカのミヤモトです。

こないだ、落語好きの友人に誘われて落語を見に行ってきました。栃木県小山市で行われた「特選花形落語会」というホール落語です。
出演は三遊亭円楽・柳家喬太郎・春風亭一之輔・春風亭ぴっかりだったのですが、さすが噺家さん達は話が上手ですね。
じつは落語を聞きに行くのは初めてでしたがとても楽しむことできました。

ホールのステージ中央に立てられた金屏風を背景に三尺四方の座布団の舞台の上で扇子と手ぬぐいという最小限の小道具だけで見事に奥行きのある世界を演じるのはほんとうに驚きです。
もちろん一人の落語家さんが上半身の動きと顔の表情、声のトーンを変えて複数の役をこなすわけですが
今回みた古典落語だけでも、一般庶民からお奉行様、僧侶、はたまた天狗まで、身分や次元を越えた役柄を自在にこなし、見ているうちに本当にその人達のやりとりの場面が鮮明に見えてくるから不思議です。

「時そば」という古典落語のときに閉じた扇子を箸に見立てて、左手には持ったつもりのいわば「エアーどんぶり」なわけですが、
噺家さんの「おめェんとこじゃ、いいどんぶり使ってるじゃねえか!」「いいダシ使ってるな、かつぶしおごったろ!」
というセリフや蕎麦をすするリアルな音や仕草で観客の想像力をかきたてていきます。こちらまでだし汁の香りがしてきそうです。もうたまらなくなって帰りの高速のサービスエリアでうどん(そばがなかったので)を食べたのは言うまでもありません。

友人は新宿末廣亭や浅草、池袋などの老舗の寄席に足繁く通っているそうで、寄席はまたホールと違った臨場感や高揚感がある味わえること、昔の噺家さんにも凄い人がたくさんいて古今亭志ん朝はジミヘン級(笑)にすごいことなど教えてくれました

この機会に僕もいろいろ教えてもらって今度ぜひ一度、寄席で落語を見てみたいもんだと思いました。
みなさんも是非日本の伝統芸能である落語の世界を味わってみてはいかがでしょうか。

今日の一曲

Jimi Hendrix - The Star Spangled Banner [ American Anthem ] ( Live at Woodstock 1969 )

ということで、今日はジミヘンドリックスのウッドストックでの伝説のパフォーマンスをどうぞ。
まるで楽器が身体の一部のようです。
そしてハチマキが立川談志師匠のようでもあります。