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2013年福島の旅 ~完結編~

こんにちは。水戸市にありますヘアサロン、デルフォニカのミヤモトです。またまた台風が接近しているようですね。
みなさん十分に注意してください。

さて、ずいぶん時間が経ってしまいましたが、福島の旅の続きで今回完結編です。
途中ちょっとマニアックになったりもしますので、ぜんぜん飛ばしながらテキトーにでも読んでもらえたらうれしいです。

「こはる」で円盤餃子を食べた我々は、急いであまちゃんビックバンドのコンサート会場に駆けつけました。
やっぱり開演には間に合わず、すでに一曲目は終わってしまったようです。

会場はけっこう大きかったのですが、ほぼ満員状態で、年齢層も子供から若い人、お年寄りとかなり幅広く改めて「あまちゃん」人気を実感しました。

バンド編成は17~18人ぐらいで、半分は金管楽器、あとはいろいろな打楽器、鍵盤楽器、そして大友さんのギターなどで構成されています。

楽曲のよさは然ることながら演奏もとてもダイナミックで、ビックバンドでしか味わえない感動がありました。久しぶりにプロフェッショナルの演奏を聴いたという感じです。

演奏の合間合間に大友さんのトークが入り、それがまたおもしろくて会場を沸かせていました。


僕が「あまちゃん」を見はじめたきっかけは、じつはクドカンさんのファンというわけではなく、大友良英さんやsachiko.Mさんが音楽を担当していると聞いたことがきっかけでした。

僕が大友良英さんの音楽にであったのは、10年ほど前でしょうか?東京に住んでる即興音楽やいわゆるノイズミュージック好きの友人に誘われて、大友良英さんとsachiko.Mさんのユニット「フィラメント」の演奏を見たのが最初でした。
会場の深い静寂のなかサンプラーという機械にテストトーンとしてあらかじめ内臓されているサイン波のみで構成される、極端なミニマム音楽。その「音」とも「音楽」ともつかない不思議な「音響」は音楽に対する観念形態そのものを問われる衝撃の体験でした。
心の中で「ある意味本当のパンクミュージックだな」と思ったのを憶えています。

そんな衝撃体験をさせてくれた大友さんやsachiko.Mさんは、僕にとっては前衛的なイメージがかなり強くあったのですが、そんな彼らがNHKの国民的な連続ドラマで「潮騒のメロディー」や「暦の上ではディセンバー」のような音楽を作って大ヒットさせてしまうというのはとてもすごいことだなと思わずにはいられませんでした。

そんなことを思い出しながら、あまちゃんバンドの演奏を聴き、ときおりポップな楽曲の中に覗く大友さんのフィードバックノイズの美しさに軽い眩暈を憶えながらあっという間に演奏終了の時間になってしまいました。
オーディエンスの心からのスタンディングオベーションの中、おなじみの「あまちゃんオープニングテーマ」で幕が下りました。

今回の福島の旅は観光、グルメ、コンサートとどれも大満足でとてもたのしい旅となりました。福島、とてもいいところです。
みなさんも是非行ってみて下さい。

今日の一曲
http://www.youtube.com/watch?v=tYw1h2dGd0s

Otomo Yoshihide, Sachiko M, and Jim O'Rourke

こちらはジムオルークさん参加で、これでもけっこうポップな演奏とおもいます。
是非潮騒のメモリーと比べて聴いてみてください(笑)