記事一覧

その名はバレット

こんにちは。
デルフォニカのミヤモトです。

今日は秋晴れで気持ちがいい天気でしたね!
秋になるとなぜかシドバレットが聴きたくなります。
ということで今日はシドバレットのアルバムを紹介しますね。


Syd Barrett - Barrett (1970) [Full Album]

ピンクフロイドというバンドにいたシドバレットの(公式には)最後のアルバムです。

彼の音楽は(存在自体も?)サイケデリックなどというなんだかわかるようなわからないような言葉でよく語られますが、一聴すると聴きやすい曲がたくさん入ったポップアルバムだと思います。

一聴と書いたのは、何度も聴いているうちにふと気づくのですが、ポップに響くのは周りのミュージシャンの演奏であって、彼の不安定なリズム、不思議な拍子、突然の展開、etc,既存の音楽の常識に囚われず自由に彷徨うシドについていくのに必死のまわりのメンバー。なんとかそつなくまとめようと努力した結果、逆にシドの狂気の世界を際立ててしまっているのです。

たまに無心で聴いてると一瞬「向こう側」を垣間見てしまいそうな不思議な感覚に陥ります。日常ではなかなか味わえないその感覚にああなるほどサイケデリックという表現は的を得ているなと妙に納得してしまうのです。
シド本人が描いた昆虫の標本のようなイラストも含めて独特の美しい世界観ですね。

彼はクレイジーダイヤモンドと呼ばれたそうですが、僕が思うに彼の生き方は少し不器用だったかもしれませんが心はとても純粋な男だったのではないでしょうか?

というわけで秋の夜長にこのなんとも不思議なシドバレットのちょっと変わった美しき世界へ旅行してみてはいかがでしょうか?